CB400SuperFour Hyper-VTEC SPECU

 

- 私的インプレッション -

 

 

 

CB400SuperFourは‘教習バイク’としても有名ですが、それだけ‘万人受け’する扱いやすいバイクなのでしょう。乗ってみて、まさにその通りのバイクでした。

最初の感想は、「すげー乗りやすい!!」だったと記憶しています。20年強ぶりくらいの中型車...今は‘中型車’とは云わないんだね...だったんだけど、こんなに乗りやすかったっけ?と思ったほどです。(ちなみに教習者とはまったく違いました。教習車はパワーも(たぶん)殺しているし吹き上がりも悪いし重いし...乗りにくい、と云うワケでは無かったけど。)

 

 


 

 

 @ 動力性能

 

まず最初に感じたのはパワーの扱いやすさ。

もちろん、400ccなりのパワーだし ‘大パワー車’ ではないんだけど、一時期の超高回転型フルパワーエンジン等と違い、実用域重視のエンジンが乗りやすさを強調しているのは間違いないと思います。

 

低速トルクもそれなりにあったので、街乗りでは6,000rpm以下でも十分に走れたし、高回転域まで回せばVTECのおかげで気持ちの良い加速感も味わうことができました。

また、スピード・リミッターが働く、‘ぬゆわ’km/hまで引っ張ってもけっこう安定して走れたし(コラッ)、レッド・ゾーンが始まる13,000rpm手前まで回してもエンジンが苦しみ出すような感じもなかったし、がさつな音もせず良くできたエンジンだなぁ...と思いました。

 

 

ちなみに、このバイクのエンジンは、とにかく耐久性が非常に高く故障も少ないエンジンだそうです。その証拠に、バイク便の車両としても多く使われているとか。

云われてみれば確かにその通りですね。バイク便でみかける車両の多くがCB400SF(それも初期型が特に多い)か、VTR250です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 A メーター

 

メーターは、特筆するほどでもないごく普通のツイン・メーター(スピードメーター+タコメーター)なんだけど、便利だったのは燃料計でした。でも今時当たり前?

誤差があるとか賛否両論も一部であるみたいだけど、そんなのは慣れの問題。(笑)

何しろガソリンがどのくらい入っているか・残っているかが一目瞭然だったし、走行中にいきなりガス欠→リザーブに切り替え、なんて手間も、燃料計のおかげで心配無かったし。(コックが無いのはメーター云々とは別に、負圧式タンクで燃料コックを必要としないからなんだけど。)

 

それから、イモビライザー(H・I・S・S)には驚きました。

何しろ20数年ぶりのバイク、燃料コックが無いことにも驚きましたが、イモビライザーがバイクに装備されていることなんて全く知らなかったですから。

CB400SF VTEC SpecUが中型車で最初に装備されたらしいけど、今時イモビライザーが装備されている車種ってどの位あるんでしょうね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 B ライディング・ポジション

 

ライディング・ポジションも自分には楽なポジションでした。

わずかながら前傾姿勢気味となるステアリングの位置もちょうど良かったし、足つき性も問題なし。

ツーリングなどで峠を走るときも ‘ムキにならない程度’ に走ってコーナリングを楽しめたし、とにかく安定していて楽だったなぁ。

あえて云えば、ステップの位置が若干高めだったことで、そのために膝の曲がりが多少窮屈で、ツーリング等長時間の運転になると膝が疲れたのが短所と云えば短所。

ただしこれは自分の身体が(標準よりも)大きすぎるのもあるんでしょうね。←横ではなく縦。

 

 

それにしてもこの写真、オレずいぶんメタボっぽく写ってるなぁ...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 C 燃費

 

このクラスの車種の燃費がどのくらいかはよく知りませんが、まぁこんなモンかなぁ?と。

 

ごく普通 ...時々はレッドゾーンまで引っ張る時もあったけど、普段はVTECが作動しない程度...6,000rpm前後まで回して走ってました...に走っていると、街乗りで大凡18km/L前後、ツーリングでは23km/L以上と云う、まぁまぁの高燃費 性能でした。

確か最高記録は25km/Lを超えたこともあったなぁ。

特に ‘エコ・ドライブ’ を心がけて走ると云うのは正直なところあまりなかったんですけどね。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 D 積載性

 

ネイキッド・バイクの割りには積載性はそこそこ良かったです。

何しろ、シート下の収納スペースに、レインスーツ+レイングローブ+ブーツカバーが(‘かなり押し込んで’の状態だったけど。)収納できましたから。

その他にも、ボロタオルや積載用ネット等もシート下に収納していましたし。

 

フルカウル車のクセに収納スペースが全くと云って良いほど無いZZR1400に乗り換えてから、余計にCB400SFのちょっとした収納スペースの便利さを改めて実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 E あえて ‘不満’ を云えば...

 

ほとんどケチのつけようが無いCB400 SuperFourなのですが、あえて‘不満点’を書き並べてみるとすると...

 

 ・あまりにも‘優等生’すぎて、反対に特徴が無い

   ⇒ ‘万人ウケ’するように作られているせいか、そつなさすぎてこれと云った特徴が無い

   ⇒ ホンダらしいと云えばその通りなんだけど、もう少し何か‘クセ’があっても良い様な気がした。

 ・バイク名を云うと、「教習所バイク」に例えられる

   ⇒ 最初から判っていたことだけど、ナゼか初心者バイクと思われがちなところがちょっと残念。

 ・台数があまりに多すぎて「オレのバイク」的所有感が弱い。

   ⇒ バイク便を含め、とにかくよく見かける。もっとカスタマイズすれば多少は違ってきたのかもしれないが...。

 ・(コストダウンもあったんだろうけど)マフラーが直ぐに色褪せてしまう

   ⇒ 初期型のステンレスが良かった。黒は直ぐに焼けて色褪せてしまって見窄らしい...と思ったらRevoでまたステンレスに戻った。

 

まぁどれも技術的な不満ではないです。

ヤマハで云えばSRに匹敵するぐらいになりそうなロングセラー・モデルは間違いないのかもしれないけど、SRの様な独特の存在感が薄いのは確かです。まぁ台数もとにかく多いし、そつなくておとなしすぎるんだろうなぁ...。

 

 

 

 

 

 

 

 F まとめ

 

CB400 SuperFour

最初のリリースが1992年、その後何度も改良・モデルチェンジ等を重ね、20年以上経った今でも色褪せることなく継続して生産・販売されているのは、開発当時からの完成度の高さを物語っているとも云えると思います。

 

しかしその一方で、あまりにもスタンダードを追求しすぎたことや、さすがに20年も過ぎると基本設計が古くなってきていること、またその中途半端な古さがSRの様な ‘味’ にはならない(なれない)こと等を考えると、そろそろ大幅なモデル・チェンジが望まれる頃かもしれません。もしかしたら、新型 ‘CB1100’ のような、少しレトロ調の方向に持っていくとかね。

かつて時代の流れにのってこぞって ‘中免’ を取った我々の世代には良いかもしれない気がします。今のホンダの流れや、二輪車市場を考えるとなかなか難しいでしょうけど。(笑)

 

 

 

 

前のページへ戻る inserted by FC2 system

 

  inserted by FC2 system